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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

働く全社員が活躍できる会社作りを目指して
株式会社マツザワ
  • 多様な働き方を推進するためにどのような取り組みを行っていますか?

    今回、お話を伺った総務人事グループの田原さん

    当社では、社員の多様な働き方として独自の制度を導入しています。
    1997年に事業形態や業務内容から、製造部門以外にフレックスタイム制度を導入。当初はコアタイムを設けていましたが、現在はそれぞれの状況に合わせて5時~22時までの間に8時間働くという規定とし、病院や公的手続きがしやすくなった、育休開けの社員も1時間だけ抜けて授乳できてよかった、自分の時間が使いやすくなったなどと大変喜ばれています。特にシーズンになると忙しく朝早くから仕事にかからなくてはいけない営業の社員も、仕事が終われば早く帰れるため、負担が少なくなりました。
    また、在職中に重い病気にかかったことで重度の障害者になった社員を、在宅勤務のできる環境を整えて雇用し続けています。「復帰したいけど車いすで仕事をする設備が整っていない」との相談を受け、どうしたら働き続けることができるかを一緒に考えて当社で初めて在宅勤務としました。社員は現在も活躍しており、この取り組みは2018年に県知事表彰をいただきました。さらに当社は、障がい者の方を積極的に採用できる会社ではありませんが、製造部門においては環境を整え、障がい者の方々も長く働いてくれています。

  • 非正規社員の正社員への登用制度はありますか?

    2018年4月から、毎年4月と10月に、パートタイマーから正社員へ登用する制度を作り、これまでに28名が社員になって活躍しています。当社では子どもが小さいなど、どうしても短時間勤務にならざるを得ない方々を除いて、フルタイムで働ける方々はできるだけ正社員へ登用していこうとしています。また、正社員だけでなく、非正規社員も雇用保険に入っている以上は健康診断を受診できるようにするなど、当社で働く全社員が活躍できる会社作りを目指しています。

  • 社員が楽しく働き続けられるように、独自で行っていることはありますか?

    昔はコミュニケーションの意味を込めて社員旅行を行っていましたが、最近は休みなども合わずなかなか社員旅行への参加者が集まりません。そこで当社ではプライベートの旅行を奨励し、家族で1泊以上の旅行をすると20,000円、友達同士での1泊旅行は10,000円の補助を、年2回まで出すことにしています。現在60%以上の社員が利用しており、リフレッシュできるととても好評です。また、永年勤続表彰の記念品として、15年以上5年ごとに70,000円~150,000円の旅行クーポン券を贈呈。こちらもとても評判がよく、永年勤続を目指して頑張ってくれています。

  • 今後はどのようなことに取り組んでいこうと考えていますか?

    最近は社員の平均年齢も上がってきています。これから50~60歳で病気になってしまったときでも仕事を続けるにはどうしたらよいかを考えていく必要があると思います。また、家族の介護が必要な社員も徐々に出てくるでしょう。介護の休暇や時短勤務は期限が決まっているため、さまざまな対応方法を検討して、今後のことを決めていきたいです。