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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

女性行員の能力を最大限発揮できる仕事と環境を整備
株式会社長野銀行
  • 多様な働き方を推進するためにどのような取り組みを行っていますか?

    今回、お話を伺った総合企画部の伊藤さん(右)と人事部の関さん(左)

    長野銀行は、2015年8月に「女性活躍推進チーム」を設置し、女性行員の能力を最大限発揮できる仕事と環境を整備して、女性活躍推進を一層強化するための活動を行っています。希望者により結成される「女性活躍推進チーム」は現在30名で、メールなどで意見交換をしながら数か月に一度集まり、①女性のキャリア開発、②環境整備、③推進体制の3つのアプローチから女性活躍推進に係る施策の検討、実施を進めていくとともに、個別課題ごとに女性行員を中心としたワーキンググループを組織し、課題についての提言や推進といった活動を行っています。

  • 女性活躍推進や働きやすい環境に向けてどんな取り組みを行っていますか?

    「女性活躍推進チーム」は働きやすい環境を整えるために、人事部にさまざまな提案を行ってきました。特に子育てと仕事の両立については力を入れ、2016年には「短時間勤務制度」の適用範囲を小学生未満から小学3年生まで拡大。また、子育て中の行員向けに、配偶者の出産や子の行事に参加するための「育児応援休暇」、子どもを看病するための「子の看護休暇」を制定し、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する行員は、子1人につき年間5日間、2人以上の場合は年間10日間を限度としてそれぞれ取得し、半日単位で利用できるようにしました。
    さらに、育児休業は女性だけでなく男性も積極的に利用できるよう、人事部からは事前に案内をしています。育児休業を長期で取得した男性行員はまだいませんが、昨年度は18人中13人が短期休業を取得。今後は、「育児応援休暇」や「子の看護休暇」などの利用を定着させることで、自然と育児休業も取れる流れを作っていけたらと考えています。

  • 社員が元気に働き続けられるように、独自で行っていることはありますか?

    当行では、従業員がいつも笑顔でいられる職場環境を実現し、生きいきとした、明るく働きがいのある銀行を目指す健康施策「健康経営宣言」を行っています。そして①職場の環境づくり、②心の健康づくり(スマホによるストレスチェックなど)、③体の健康増進(スポーツジム月2無料利用など)④職場のコミュニケーション推進(360度評価による部店長の評価を行うなど)に取り組んでいます。
    また、有給休暇の取得促進のために、リフレッシュ休暇(平日5連休)、ミニリフレッシュ休暇(平日3連休、分割してもよい)、季節休暇(最低2日)を設定し、これらの合計である10日は有給休暇を必ず取得するよう指導しています。
    さらに、行員一人当たりの月平均超過勤務時間を削減するために毎週水曜日の早帰り日、年に2~3回の早帰り週間などを設け、行員がしっかり休み、元気に業務に取り組める環境を整えています。

  • 今後はどのようなことに取り組んでいこうと考えていますか?

    職場環境におけるアンケートを取ったところ、同業他社よりも満足度が高いという結果が出ました。特にこれまでは、育児しながら無理なく働ける環境を整えてきましたが、これからは家族の介護への対応も必要になってくるはずです。当行で介護休暇を取得した行員はいませんが、これからも時代によって変わる求められるものに耳を傾けて、その都度最善の方法を取れるように検討していきたいです。