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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

チームで働くことの重要性、枠にとらわれない働き方の推進
株式会社ヤッホーブルーイング
  • 多様な働き方を推進するためにどのような取り組みを行っていますか?

    今回、お話を伺ったヤッホー盛り上げ隊の長岡さん

    当社では、「健全な議論と信頼関係が大きな成果を生む」という考えから、従業員同士が健全に議論し、支え合える職場環境整備をトップがコミットメントし、10年以上前から取り組みを進めています。独自の制度を採り入れるほか、「制度があっても意識がついていかなくては、改革は成しえない。風土文化の醸成こそが重要である」という考えを基に、社員の働くことへの意識改革に取り組み、チームで働くことの重要性、枠にとらわれない働き方の推進を行っています。2010年からは年1回チームビルディング研修を行い、他部門の従業員と交流をもつことで、フラットに仕事に向かえる環境づくりに力を入れています。また、社長も含めた全社員がニックネームで呼び合う文化を創り、その結果、コミュニケーションの量が圧倒的に増加し、良いアウトプットがたくさん生まれるようになりました。

  • どのような独自の制度がありますか?

    2014年には、「柔軟な働き方制度」を導入し、通常の就業が困難な従業員に対して、始業および終業時間の変更、就業時間の短縮を認めました。また、子育て中の女性社員のために、就業を継続しやすいよう、手当を支給する「すくすくエール制度」を制定。また、全ての社員が助け合い気持ちよく仕事ができるように、仕事内容の7割を本来の業務、3割を職場改善プロジェクトへの取り組みとし、余裕をもった仕事の進め方で、誰もが安心して休暇が取れる環境を整えました。お互い様の精神で、チームとしてサポートしあえる職場環境・意識ができあがっています。

  • みなさんはどのような雇用形態で働いているのでしょうか?

    当社では、短時間アルバイト、フルタイムのパート、正社員が活躍しています。アルバイトやパートから正社員への転換も随時行っています。勤務期間には関係なく、当社の経営理念に共感し、正社員として活躍の幅を広げたいという意欲がある方は面接による採用試験が受けられます。これまでも仕事が楽しくなってアルバイトやパートから実際に正社員となった人もたくさんいます。また、通常は正社員のみが支給対象である決算賞与を有期雇用のパート、アルバイト勤務者も支給対象に加えるなど、ハッピーはみんなで分け合う精神が根付いています。

  • 今後はどのようなことに取り組んでいこうと考えていますか?

    当社の社員は若い人材が多く、これまでは主に仕事と育児の両立支援に力をいれてきましたが、これからは介護への対応も必要不可欠になるでしょう。介護は社員によって事情が異なるので、それぞれに合わせた休みの取り方が必要です。比較的融通のきく管理部門などへのキャリアチェンジなども考える必要もあると思います。そのため、一つの部署だけでなく、様々なキャリアや経験を積む機会を支援するなど、時代とともに変わっていく状況に対応していける環境をつくりたいと考えています。また、「働きがいのある会社ランキング」で国内トップレベルを達成し、成功モデルとして知られるような会社を目指していきます。さらには、“出過ぎる杭は打たれない”考え方の下、個人の強みを活かした「知的な変わり者集団」をさらに加速し、従業員がいきいきと働き続け、ファンからも愛される企業であり続けられるよう、一層努力をしていきたいと思います。