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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

社員の声を聞きながら改善を重ね、一人一人が働きやすい環境を
株式会社アスピア
1961(昭和36)年、株式会社松本岡谷組としてスタートした株式会社アスピア。
鉄骨の大型建造物の設計施工から、道路や橋梁、不動産の活用や、個人の木造住宅まで、地域の暮らしを支えています。
管理部管理課係長・齋藤麻子さんに多様な働き方を推進するための取り組みについて伺いました。
  • 業務の効率、生産性を上げるという目的を皆で共有することが鍵

    当社で特に力を入れているのは、フレックスタイム制度です。2017年にまずは不動産部門で試用導入しました。導入のきっかけは、働き方の見直しを考えていた当時の社長(現・会長)からの「建設不動産業ではどういう取り組みができるか検証してみたい」という言葉。私たちのような業種では、現場や管理部門ではなかなか難しいので、どこならうまく行くだろうと社内でヒアリングをして、不動産部門でまずは試してみました。部署が、30代~40代の子育て世代が中心だったこともあり、自身の生活に合わせて柔軟に活用してくれました。その後、対象となる部署を拡大。対象社員は円滑に業務を進めるために、スケジュール調整や情報共有を密に行うようになり、社内のイントラネットを積極的に活用する人も増えました。

    仕事の内容によってはフレックスタイム制度の導入が難しい部署もありますが、「これからは、仕事内容とその人の状況に応じた多様な働き方が必要になる」ということをお互い理解し合えるように、事前に説明しました。私たちのような規模の中小企業は、社員皆が顔見知りです。今、振り返ってみると、業務の効率、生産性を上げるという目的を、部署問わず社内全体で共有できたことが良かったと思っています。

    管理部管理課係長・齋藤麻子さん
  • 若手もベテランも、長く楽しく働けるように

    新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年4月から、本格的に在宅、リモートワークを導入しました。曜日で当番制にしたり、支店に勤務をする人を決めたり、なるべく分散できるよう努めています。実際、やって見ないと分からないことが多いので、決めてから始めるよりは、やりながらより良い方法を模索している感じです。もちろんリスク管理は必須ですが、社員それぞれの事情に合わせた働き方ができるよう、取り組みを進めていきたいです。

    最近は、積極的に新卒採用を行っていることもあり、20代前半の社員が増えてきています。今後は若手社員が長く、楽しく働けるような環境を整え、結婚、出産など人生の転機を迎えたときにサポートできるようにしていきたいと考えています。
    また、60歳定年後の再雇用制度の改善も進めています。再雇用後は、就業時間を減らしてプライベートを充実させたいという人もいれば、これまで通り現場でバリバリ働きたいという人もいます。規定で細かく縛ることなく、それぞれのニーズに合わせて活き活きと働けるような会社にしていきたいと思っています。