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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

働き方改革をもう一度見直し、よりよい体制づくりを
生活協同組合コープながの
  • 多様な働き方を推進するために、どのような取り組みを行っていますか?

    今回、お話を伺った管理部の上田さん

    生活協同組合 コープながのは、職員の半数以上が女性で、それに伴い制度や手当を充実させています。育児休業は3歳を超えた5月10日まで、育児短時間勤務については、小学4年生の年度末まで可能にするなど、独自に設定。2018年度については対象となる女性が全員、男性も11人中2人が1日以上の育児休業を取得しました。
    また、高齢化という時代の流れに伴い、2019年には定年制度の見直しを行いました。もともと定年は63歳でしたが、運転する業務にあたる方は65歳まで、運転する業務に当たらない方は70歳までと設定。定年後の再雇用を75歳までとし、元気なうちは活躍できる環境を整えました。
    さらに、当組合は正規職員450名に対し、非正規職員が約750名と多いのが特長です。不公平感をなくし、誰もが安心して長く働いてもらえるよう、非正規職員も正規職員と同じようにこれらの制度を利用しており、実績も残しています。

  • みなさんはどのような雇用形態で働いているのでしょうか?

    当組合では、有期パート、無期パート、正規職員(専任職)(※異動は住居から通える範囲に限定)、正規職員(総合職)(※異動に範囲制限なし)のキャリアパスを設け、毎年パートから正規職員に転換を希望して登用試験を受ける方が10~20人ほどいます。また、以前は正規職員登用の際に年齢制限がありましたが、現在は年齢制限をなくすことで、誰でもチャレンジできる環境を作りました。
    一方、正規職員が個人の都合によりパートとして雇用形態を異動し、その後に再び正規職員として異動できる雇用形態間異動の制度もあり、それぞれの希望に合わせた働き方が可能です。
    無期雇用転換制度による有期パートから無期パートへの切り替えも、通常は5年勤務して選択できますが、当組合では独自に2年勤務すると申し出ることができるように設定しました。

  • 入組してからの教育体制はどのようになっていますか?

    当組合が行う地域担当の仕事は、各家庭への食品や日用品のお届け業務で、ほかに類似する企業はありません。皆さん初めての方ばかりが入社されるので、未経験でも安心してスキルを学んでいただけるように、コープデリ連合会として共通の教育体系を設けています。入組後は半年間のOJTがあり、先輩による同行期間も8週間も設けて、スキルのチェックをすべてクリアした人だけが独り立ちできます。独り立ちした後も、定期的にフォローを行い、安心して働ける体制を作っています。
    また、コープデリ連合会で共通した制度や教育体系を設けることで、正規職員が家庭の事情で転居する場合でも、転居先にコープがあれば、同じように働くことも相談できます。

  • 今後はどのようなことに取り組んでいこうと考えていますか?

    働き方改革により、少しずつ体制は整ってきてはいますが、残業は決してゼロではありません。また、休暇を取りやすくするなどの課題もあります。今後は、働き方改革をもう一度見直し、よりよい体制づくりを行っていきたいと考えています。