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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

制度や認証で会社の思いを「見える形」に
株式会社三六組
1922(大正11)年に創業し、100周年を迎える三六組。飯田市を中心に、道路や河川、砂防といった土木工事から、工場や保育園、民間住宅まで幅広く手掛けています。
総務部係長の壬生誠さんにお話を伺いました。
  • 社員もその家族も、安心できる環境を整えたい

    当社では社員の健康づくりに力を入れています。ストレスチェックの実施や健康診断後に生活習慣の改善が必要な方へ特定保健指導を受けてもらっています。さらに、インフルエンザの予防接種と歯のクリーニングを会社が費用を負担し、就業時間内に受けられるようにしています。歯のクリーニングは、あまり聞かない取り組みかもしれません。「年1回、やるのとやらないのとでは全然違う」と好評で、社員自身の健康意識の向上にもつながっています。

    しかし、いくら健康に留意しても病気にかかってしまうことがあります。そのため当社では、独自の福利厚生制度として、すべての社員を対象に、ガン保険と長期休業補償に加入しています。ガン保険は、ガンと診断されたときに一時金の支給と自由診療も含む最先端の治療が受けられます。長期休業補償は、病気やケガによる療養中の収入の減少を補償し生活を支えます。復帰までに時間がかかったとしても「また一緒に働きたい」という会社からのメッセージでもあります。社員はもちろん、その家族にとっても安心して働ける会社だと感じてもらえればいいですね。

    総務部係長・壬生誠さん
  • ライフステージに合わせた働き方ができるように

    現在、10代から70代まで幅広い年代の社員がいるので、それぞれのライフステージに合わせた働き方ができるような配慮も行っています。例えば、介護休業を取得した女性が復職する際には、時短勤務を採用しました。もともと制度はありましたが、実際に活用するとなると、社員それぞれ異なる事情を抱えているので、本人にとっても会社にとっても納得できる形にするにはどうすればいいかを考えました。結果、周りのサポートもあって復職前と変わらず活躍しています。これを一つの実績として、今後も話し合いながら良い形を実現できるようにしていきたいです。

    ほかにも、法定以上の年次有給休暇の付与や、週に一度のノー残業デーなど、リフレッシュの時間や育児に参加できる機会を積極的に設けています。社内制度を整備することや、企業評価につながる認証を取得することは、社員の成長を応援する有効な「手段」。三六組がどういう会社なのか社員をはじめ、これから一緒に働くかもしれない求職者の方に「見える形」で分かりやすく示すことで、当社の思いを伝えていければと考えています。その一方で、ベテラン社員が培ってきた知識や経験をどのように受け継いでいくかなど、制度という形に当てはめるのは難しいこともあります。互いにアイデアを出し合いながら、働きやすい環境を整えていきたいと思います。