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多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

社員が長く働きやすい環境をつくっていきたい
株式会社ティー・ピー・エス
  • 多様な働き方を推進するためにどのような取り組みを行っていますか?

    今回、お話を伺った経営企画部の野明さん

    当社は従業員に社内の改善提案のアンケートを取るなど、より良い環境づくりのためにさまざまな取り組みを行っています。
    特に、当社は平均年齢が36歳と若い従業員が多く、さらに子育て世代も多いため、男性も女性も子育てをするのに働きやすい環境づくりに力を入れています。育児休業と時間短縮勤務の規定は法定どおりで、女性の育児休業復帰率は100%。男性で育児休業をしたケースはまだありませんが、1歳までの長期の育児休業だけでなく、出産後奥さんが生活に慣れるまで、病院から退院するまでなど、短期間の取得も可能であることを提案し、取得を勧めています。
    また、当社は有給休暇の取得日数平均8.5日と、会社全体に有給が取りやすい雰囲気があるのも当社の特長です。年次有給休暇半日単位は年間8日間という制限をなくし無制限にしたことで、女性のみならず男性従業員の学校行事への参加が増えたなどと喜ばれています。

  • 社員の方たちが力を発揮できるために行っていることはありますか?

    「仕事を通じて人間としての成長を図り、社員一人一人とその家族が幸せになること」という当社の人材理念のもと、2019年6月から「家族の為の休暇」を設置しました。従業員だけでなく支えてくれている家族も幸せになって欲しいと一年に一日、社員本人または家族の誕生日や結婚記念日など、家族の記念日に取得できる休暇で、多くの社員が取得し、有意義な休暇を過ごしているようです。

  • 入社してからの教育体制はどのようになっていますか?

    「我が社は仕事を通じて社員一人一人が個人と組織の成長にチャレンジし続けます」という当社の経営理念のもと、教育により個人の力を伸ばし、会社全体が成長する取り組みを行っています。社員は入社してから「夢工房」と社内では呼ばれる研修場所に約3か月間週2回通い、金属の性質を学びます。内容は技能検定3級程度で、金属製品を製造する会社の従業員としての基礎をしっかりと身に付けるだけでなく、中途採用も含む同期のコミュニケーションを培う場にもなっています。
    また、外部講師による階層別の教育を実施。組織力を高めるために、階層ごとのコミュニケーションを深め、それぞれの階層の役職はどうあるべきかをグループ検討などを行っています。
    さらに、技能検定ほか、業務に必要と思われる試験・検定受験を推奨しており、講習会への積極的参加、受験費の会社負担をしています。以来、社員が試験を受けるために積極的に勉強し、知識を得たことにより、仕事に対して意欲的になるという、良いサイクルができてきました。

  • 今後はどのようなことに取り組んでいこうと考えていますか?

    当社は若い人材が多いですが、数年後には家族の介護という声も出てくるでしょう。昨年は介護休業を取得した社員がいましたが、介護はそれぞれに状況が異なるため、93日という法定どおりでは十分でない部分も出てくるはずです。また、育児についても、時間短縮制度の期限を延長など改善すべき点があります。これからは、育児、介護の見直しや制度の導入も検討して、社員が長く働きやすい環境をつくっていきたいと思います。