企業・事業主の方

多様な働き方制度導入企業インタビュー

多様な働き方制度導入企業インタビュー

仕事と家庭の両立は「普通のこと」先輩の姿がそう思わせてくれる
株式会社クリエイティブヨーコ
ペットグッズ、なごみ雑貨の企画販売を手掛けるクリエイティブヨーコ。真っ白でフワフワなタテゴトアザラシのキャラクター“しろたん”をご存知の方も多いかもしれません。現在、国内外の直営店とウェブショップ合わせて約100店舗を展開しています。
人事総務課課長の安平朝子さんにお話を伺いました。
  • 個別に対応していたことを、社員の声を聞きながら、制度として整える

    今、特に力を入れているのは、在宅勤務、正規就業時間以外の勤務体系やノー残業デーの制定、有期から無期への雇用転換です。在宅勤務はもともと認めてはいましたが、制度があったわけではなく、希望者がいれば個別対応をしていました。2020年4月に緊急事態宣言が出たときには、東京オフィスは全員、長野の本社は休校休園となった子どもがいる社員を中心に、在宅勤務に切り替えました。準備期間もほとんどなく、セキュリティ対策をした上で後は各自に任せた部分もありましたが、半月以内に実施したアンケートでは概ね良好という結果になりました。ただ、期間が長くなるにつれて、特に営業や開発は出社しないと難しいという声も増えてきたので、さまざまな意見を聞きながら、今年3月、就業規則の見直しに合わせて在宅勤務規定を整備したところです。

    正規就業時間以外の勤務体系としては、子育て・介護をしている社員を対象に、時間短縮型、早朝勤務型、早退型を導入しています。これまで、子育て期間は小学3年生までとしていましたが、社員からの要望もあり、小学6年生まで延ばしました。有期雇用から無期への転換は、毎年5人くらい行っています。自薦はもちろん、部門長からの推薦も含めて、年2回、ステップアップの機会を設けています。

    随所にグリーンを配する社内
  • 自然と醸成された、子育てしながら仕事ができる雰囲気

    当社には、子育てしながら仕事をすることは特別なことではない、当たり前のことだという雰囲気があります。創業者も女性でしたし、仕事と家庭を両立している先輩の姿を見ているうちに、社内では自然とそれが普通になっていきました。仕事と家庭の両立や女性の働きやすさをアピールするようなことは、特にしていません。もともと子育て世代の女性が多い職場なので、それを普通にしていかないと、会社にとっても大きな損失になる。当社の業務は、デザインや安全面などで子ども目線が必要だったり、子どもを通じてその世代のトレンドを知ることができたりと、子どもがいることでプラスになることもたくさんあります。これからも当然のこととして、子育てと仕事が両立できる会社でありたいですね。

    グリーンが多く、開放的な職場環境も、当社の特徴の一つです。中庭と畑もあり、有志が手入れしたり、野菜や果物を作ったりしています。昨年からは採れたものを社内で販売する「CYマルシェ」も始めました。社員がやりがい、ゆとり、幸福を感じながら働ける環境を、これからもさまざまな面で整えていきたいです。

    「CYマルシェ」の様子